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SHIONOBI   

もうSHINOBIの上映もあとわずかというのに、今頃ですが・・・・
2回目を見たので感想など。

そう・・・今年は必然的に見る映画が多くて(いや嬉しいことです)
自分の趣味とは正反対な趣のジャンルを見ることができました。

これもひとえにMr.オダギリのおかげかな~~

邦画を敬遠しがちだったので、未だに雰囲気に馴染めない部分はありますが
でも自分にとっては新しい引き出しを作れるような気がして
最近は楽しんでます。

ということでSHINOBIですが・・・・・

もしかして前回少し触れたかもしれないけど、原作およびバジリスクを読んでいたので一回目見たときはなんだかしっくりこなくて。

映画は映画、原作は原作、漫画は漫画と割り切れてない自分がいたので
どうにもこうにも煮えきれない気持ちが残って感想書きには至らなかったのです。

今回、2回目を見てみるとそういった気持ちがなくなって素直に映画本編だけを追いかけられたことで、いろいろなるほどーーと思うことがありました。

この映画ではほんとにラブストーリーを描きたかったんだろうなということや
戦火の中で忍びの活躍が称えられた時代は過去となり
平和な世になってからは、忍びの存在が脅威となり葬られようとする権力の傲慢さを
感じることができた。

そしてそんな権力のふとした思い付きで戦いをする自分達が馬鹿馬鹿しく思え
そんなことで命をおとす意味もないと説く弦ノ介。

だけど、戦うために日々暮らし、その為に普通の人間として生きることを許されず生きてきた忍びにとっては、戦いがなくなること・・・それが自分達の存在の意味がなくなること
故に馬鹿馬鹿しい座興であっても、戦って死にたいと願うそれぞれのつわもの達。

というふうに今回は見ることができました。

原作では当たり前にベースにあった本題であろうに・・・だからこそ弦ノ介と朧は結ばれなかったということなのに、いつしかあまりに個性的な術をつかうそれぞれのつわもの達の
活躍に驚嘆し、そのバラエティに飛んだ技の応酬のなか、忍びの勢いのほうばかりに心を奪われてしまったようです。


甲賀と伊賀のそれぞれ戦術的読みだったり、それぞれの今回のことに関しての思いだったり
もうハラハラしたりこんなことありえなーーいって思ってみたり
そのエキサイティングな魅力のほうにどっぶりと浸かっていたので
最初映画を見たときに寂しさを感じてしまったんだなぁーと気付いたわけです。


ただ今回見てもひとつだけ欲を言えば、朧はどんな状況になっても弦ノ介を信じていたという部分が映画で描かれてなかったのが残念だったなぁと。

実は原作読んでる中で何度朧のことをじれったいと思ったかしれないけど
その部分だけは同じ女としてなるほどーーと思ったところだったので
そこ欲しかったです。

でもやっぱ映画は最低2回は見るものなのねーーー特に私は。
そうしないとちっとも解釈できてないってことに気付きました。(笑)

子供二人も一緒に見たんだけど、長女・・・弦ノ介が討たれるときに涙が出たそうです。
弦ノ介が気の毒と思ったのかと思いきや、朧がかわいそう~~~~って

ほぉーーでした。またまたここに私と違う目線で見てることを知り楽しくなりました。

親子でとても有意義な映画鑑賞タイムを送れたみたいです!!

by geyschio | 2005-10-31 19:37 | 映画

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